学園長の気持ち
かかわり方の大切さ・むずかしさ
子どもとのかかわり方は、保育者も保護者も1番悩むことなのです。
過干渉・過保護にはなってはいけないのですが、少し子どもとの距離をとると、放任であると誤解されてしまいがちです。
我々は、〔退き下がり上手〕になることを常に考えております。 つまり、最初はしっかりと子どもを観察し、良く聞き、共感し、子どもの活動を支援した後は、 上手に退き下がること。大人が退き下がらないと、子どもの自律と自立の妨げになってしまうのです。
この時期とタイミングと順番をまちがえるとだめなのです。
相部和男さんという、少年院や児童相談所で長年にわたり非行少年たちにかかわって来た方が 言われておりました、次の中で1番非行から立ちなおれないのは、
(1)ほったらかしにされて育った子、放任家庭の子
(2)甘やかされて育った子、溺愛された子
(3)普通のいわゆる一般家庭の子
もうみなさんは何番か、おわかりですね?
ちなみに相部さんのいわれる「子どもをダメにする親の12のタイプ」をここに挙げてみます。
<手抜き型>
しっかり抱かずに育てた(人工栄養等)ため、信頼関係が無い。
<ホイホイガミガミ型>
幼児期に溺愛、大きくなったらガミガミ。
<ベッタリ型>
子離れ親離れが出来ず、依頼心が強く、自立心が乏しい。
<バラバラ型>
両親の教育方針の不一致。対応がバラバラで混乱する。
<コンクリート型>
親が真面目で堅く面白くないため、息抜きができない。
<交換条件型>
成績が上がれば何かを買ってやる。利益中心で利己的になる。
<比較型>
他の兄弟、友達とすぐ比較する。劣等感を持ち自信を無くす。
<恩着せ型>
「お前のためだ」などと恩着せがましく言う。やる気を無くす。
<急き立て型>
「早く何々をしなさい」とせかし、世話を焼く。他人依存。
<直撃型>
親だからと子どもの心を無視して不用意な言葉を投げつける。
<差別(偏愛)型>
兄弟の片方を優遇したり差別する。自己中心/ひねくれ
<ネクラ(監督指導)型>
子どもの机の引出し、手紙などを検査する